経営者の皆様、こんにちは。「ITのちからで地域に貢献したい」でお馴染み、『わかるラボ』の中島です。

今日は、昨日2018年10月4日に開催されました『中小企業の改革は「インダストリー4.0」と「Society5.0」の実践から』セミナーの模様をレポート致します。

基調講演「ボッシュのIoT戦略 インダストリー4.0と中小企業への効果」(ボッシュ株式会社 代表取締役社長 クラウス・メーダー氏)

  • “Stupid” thing + Sensors and connectivity = “Smart” thing
  • ボッシュのIoT基盤の3層構造。Service(IoT solutions)、Software(Re-usable microservices)、Sensors(Connected IoT devices)。これを3S戦略と呼ぶ。
  • IoT生態系の要素:Users、Partners、Connected things、Developers
  • PPM(Production Performance Manager)により「予防保全」から、IoTを活用した「予知保全」の実現。5000以上の機器を接続し、世界全体で25%の生産性アップ。日本では11%アップを達成。
  • Bosch XDK(eXtended Development Kit)の搭載機能:3方位加速度計、ジャイロスコープ、磁気計、湿度計、気圧計、温度計、マイク、照度計、リチウムイオン充電池、32bitマイクロプロセッサ、ワイヤレスLAN、Bluetooth LE。機器取り付けは無償。IoTダッシュボード月額制。

講演「「地域の産学連携」でSociety5.0を実現する ~Society5.0の進展で中小企業と大学にこれから何が起こるのか~」(横浜国立大学 教授 産学官連携推進部門長 金子直哉氏)

  • 人口減少下、一人あたりの生産性、付加価値の向上が必要。
  • あらゆる産業が「サービス化&システム化」する。
  • 社会構造が変化し、ICT(情報通信技術)の役割が「ビジネスノクリティカルインフラ」から「社会のクリティカルインフラ」に進化。「実世界」と「サイバー空間」の一体化が起こる。(Society5.0)
  • 「サービス化」「シェアリング」「データ化」を繰り返しながら進化していく。進化を先回りすることで勝機を得られる。
  • これまでの産学連携は、直面する事業課題を解決しようとする企業と、新たな研究領域を開拓しようとする大学との間にギャップがあった。これからは企業の側も次のビジネスに先回りすることで、産学間のギャップは埋まり、連携が強まる。
  • 横浜区立大学ではSociety5,.0に取り組むため、ICT、人工知能、ロボット、イノベーションの4つの研究拠点を設けた。

パネルディスカッション

  • (パネリスト:クラウス・メーダーし、金子直哉氏、島崎浩一氏(株式会社浜テクアート 代表取締役社長)、モデレータ:神永晉氏(SKグローバルアドバイザーズ代表取締役社長)
  • 大企業。大学。中小企業を応援するコーディネータの立場から、それぞれIoTをはじめとした先端技術を活用するのに考慮が必要な領域を議論。
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感想

1つ目基調講演。ボッシュ社の幹部の話が聞けるとあって楽しみにしてました。メーダー社長曰く、IoT活用はMUSTだ。目先の利益のためではない。やらなきゃ会社が潰れるぞと言い切っていたのが印象的。まず何か簡単な仕組みでもいいので導入してみないといけないですね。ボッシュ社が提供するXDKに大変興味あります。試してみたい。

また、2つ目の金子氏による産学連携講演。企業も大学も一歩踏み出した連携をしようとしています。現場の知見、研究の知見。双方を合わせて、時代を先取りしたビジネス活用を模索していかないといけないですね。

3つ目のパネルディスカッション。インダストリー4.0推せ推せのメーダー氏と対照的に、島崎氏は”中小企業側”の立場で、IoTを始めとした先端技術を中小企業に展開するのは難しいですよと冷静にコメント。下請け体質で変化を好まない事業者。独立系で新しいことに挑戦する事業者。それぞれにうまくハマるような商品提案をしないといけないですね。

インダストリー4.0やSociety5.0で、中小企業がどう取り組めば良いのかという点が総論で終わってしまった感があるので、少し具体的な事例紹介も合わせることで、もっと参加者に刺さる内容になったかも知れませんね。

全体的に楽しく聞かせて貰いました。この日独協会のセミナーは毎年開催されているそうです。来年のテーマも楽しみです。

本日もブログをご覧いただきありがとうございました!

最終更新日:2018年12月20日